自費出版（自伝・小説など）のメリット・費用・商業出版や企業出版との違い

自費出版をするにも費用がかかります。それが敷居の高さにつながってなかなか踏み切ることができないところですが、内容は人自身のこれまでの人生を振り返る自伝であったり、思い思いに作った小説であったりします。

他にも、人生の最終コーナーを回ったところで考えなくてはいけないこれからの終活のこと、これまで行った経験に則った講演会についてなどさまざまなことを自由な視点で書き記すことができます。

一方で営利を追求する企業出版や商業出版などもあります。出版業界が栄えていくためには売れる本作りも大切です。そこには出版業界の事情も見え隠れしているのです。そのような視点も含め、自費出版のメリットや費用、商業出版・企業出版との違いについてご説明いたします。

自費出版は自伝、小説、終活、講演会など題材は自由自在です。利益を追求するのなら万人受けするものを題材に選んで出版するのですが、多くの場合は自分自身の満足度を高めるため、多くの人に読んでもらいたい題材があり出版する、というのが一般的です。

そのため、出版する側のメリットとして自由度が高いことが自費出版の魅力です。自分の好きなように本を作る喜びは何物にも代えることはできないでしょう。

一方で、デメリットはやはり価格になります。費用は数十万円が相場で、満足度の高い完成度を望むと100万円を超えることもあります。

多くの場合、知人や友人への配布目的で販売は二の次ということも多く、自費出版の場合は費用を用意する必要があります。しかし、世界に一つしかない本を作れることはこれ以上の喜びがあるといっていいでしょう。

自費出版と比べて商業出版のメリットは営利を追求しているため利益収入が期待できることです。内容については、より多く売れるものが求められるため、編集側の判断で決定されることがほとんどといっていいでしょう。

当然ですが出版費用は出版社持ちとなります。デメリットとしては、内容に編集者（出版社）側の意向が入るということです。

より多く売るために読み手側が手に取りやすい（読みやすい）内容に書き換えられる可能性も否定できません。執筆側の満足度よりも読み手側の満足度を追求することが商業出版の特徴です。

利益を取るか満足度を取るかということになりますが、そこは内容がフィクションなのかノンフィクションでいくのかでも大きく違ってきます。このような違いを踏まえて、自費出版にするのか商業出版にチャレンジするのか判断してみてください。

自費出版と全く真逆なのが企業出版です。個人でしたら、自伝、小説、終活、講演会といった内容になるのですが、企業出版の場合は社史など企業の情報がメインとなります。狙いとしては、第一に企業の認知度の向上です。出版費用も宣伝広告費として計上してもいいくらいでしょう。

さらに、認知度をあげ書籍として刊行することで企業の信頼度やイメージアップにつながります。また、企業理念を社内外で共有できるといったメリットも見逃せません。企業理念の他に「社長の思い」「企業の目指すところ」などが社員全員に浸透できるのです。他にも、社員が営業活動をするうえでも自社のアピールポイントを効果的に顧客や訪問先にアピールポイントとして売り込むことができます。

デメリットは出版費用がかかることなどがあげられますが、多くの場合はでメリットがデメリットを覆い隠してくれそうです。

自費出版は、商業出版や企業出版と違って、自分のための自伝、小説、終活、講演会といった言わば自分史を残すためのものといっていいでしょう。

自分が好きなジャンルやテーマの本を出版できる、それこそが自費出版の大きなメリットであり、魅力です。商業出版や企業出版との違いも理解したうえで、ご自分に合った出版方法をお考え下さい。静山堂出版では、お客様の作品や思いを形に残すお手伝いをしていますので、自費出版に関することでご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。